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ナポレオンは嫌な予感がして即座にジャンヌに尋ねると聞きたくなかった答えが返ってきた。
「分かりませんが、私は彼女が守り手だと睨んでいます。何せ、共通点がありすぎるんですよ」
そう、ジャンヌがこのように予想したのは、いくつかの共通点を踏まえてのものだ。
マザーテレサが住んでいるのは聖女の涙があるとされるユーテルシア大陸。
彼女の魔力はまるで神と思わせるほど強い。
あるものを必ず持ち歩いている。
それは誰もが知っているマザーテレサの情報だ。そして、もし、マザーテレサが聖女だとしたら……。
「確かに可能性はあるな。とにかく、明日、朝一番でここを発つぞ」
「りょーかい!じゃあ、寝よー!ふぁああ、僕眠ーい。ぬーちゃん、ベットは?」
「ぬ、ぬーちゃん!?何なんですか、その呼び名」
「ジャンちゃんって言いにくいから」
「普通に呼んでください!」
「お前ら、五月蝿え!!」
仲間が増え、新たな目的が決まったナポレオン一行。騒がしいながらも、夕飯を食べ、風呂も入って、明日に向けて彼らは眠りについた。
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