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「なに、自分でJKとか言っちゃっているんだよ」
後ろから声がかけられ、振り向くと、幼馴染の佑が立っていた。
「いいじゃない事実なんだから」
真里が言い返すと、佑はこちらを向いて問いかけた。
「おまえ、まだあいつのこと好きだったんだな」
「いいでしょ、ほっておいて」
佑の言い方が腹立たしくて、顔を背けた。
佑は幼馴染で、海斗とともよく遊んでいた。
最近はバイト先に近づかないが、学校ではよく話しかけてくる。部活がサッカー部だから、やはり運動部は忙しいのかもしれない。
「こいつのことは気にしないで、作戦たてるわよ」
「やっぱり、やるの?」
「当たり前じゃない。まずは見かけから」
ニコニコしながら、真里はバッグからポシェットを取り出した。
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