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生でギターの弾き語りをしているひとを、初めて見たからか。 私の気分も高揚していく。 彼は曲を変え、立て続けに歌う。 “声きれーい” すると、仕事帰りのOLらしきひと達がわらわらと集まって来た。 “お、なんかやってる” ギターを背負ったおとこのひとの軍団が、またもや集まって来る。 歌うたいの彼は、ますます笑顔になり、身体をリズムに乗せ、幸せそうに歌う。 「どうもありがとうございました。NYAGOでした」 総て歌いあげると、彼は立ってお辞儀をした。 気が付けば、ギャラリーは20人ほどになっていた。
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