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郵便局で簡易書留の発送をして領収証を貰っておつかい袋にしっかりしまう。おつかい袋にはテプラで領収証は必ず貰うこ！と、注意書きが貼られていた。まあ普通に考えたら経費には領収証が必要だと分かるけれど、ウッカリミス防止なんだろうなとおつかい袋と書かれた封筒を眺めてからビジネスバッグにしまって事務所に戻る。
初日だし、新人は雑用から覚えていくことに特別不満はなかった。ただ紗智は長坂社長がとても怖いなと思った。今まで事務の仕事とは無縁だったからどこもこんなものなのか、それともこの派遣先がハズレなのかさっぱり見当がつかない。先ほどの女性におつかい袋を返却しながら、
「ただいま戻りました。領収証はこちらです」
紗智が報告すると女性は、
「それじゃあ次はどうしようかしら。柏木さんがいないとパソコンの割り振りも出来ないし困ったな。」
紗智は女性の思案する顔を見てふと思い立った。
「あの、掃除する場所などございませんか？」
女性はああそうかと納得した顔をして、
「じゃあ悪いんだけど、給湯室のシンクと備品の電子レンジ掃除お願いしてもいいかな。忙しくて手が回らないからそこまで」
紗智は目をキラリと輝かせて、
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