-----第四章-----

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-----第四章-----

「それで、みなさん、今回の白鳥様の件ですが、どのようにお考えですか?」 「そうだな、巫女ちゃん。俺から説明させて貰おうか。まずは、さっきの映像を思い出してみてくれ。首から上が刈り取られた植木、たぬき、ドール、そして犯行予告の紙切れ。大五郎のおっさんが、命を狙われてるってのは、まぁ間違いないだろうな・・・ただ一点、目的がまだわからねぇ」 大垣博文は、テーブルから立ち上がり部屋の中をゆっくり歩きながら、状況を整理する。 「目的?えっと、どういうことでしょうか?白鳥様を襲うことが目的ではないのでしょうか?」 「はん、そうじゃなくてだな。犯行予告っていうのはな、犯行そのもの以外にも何か目的があるのさ。リスクを犯してまで、予告をしてきたんだぜ?それ相応の理由があるはず。まぁ、普通は金銭の要求、大五郎の活動自粛あたりか?」 「なるほど・・・たしかに言われてみればそうですね」 「もし、犯行そのものが目的であれば、はじめから直接あのお っさんを手にかけてしまうことだってできたんだからな。まぁ、このあたりは初歩中の初歩、そこの探偵さんも気づいているだろうな」
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