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朝、ご近所の周辺を散歩することに。 このところの日課になっている。 ウォーキングと言うほど大それたことはしていないつもりだが、歩き回っているのは事実だ。 ”町のデパート”の看板が掲げられた3階建ての百貨店の前にあった映画館はとうの昔に取り壊され、その跡地には、既にブランドものを売るセレクトショップが出来て久しいが、不意に中へと入ってみた。 店の中には客が全く居らず、広いフロアをゆっくりと歩いていたら、あの何度も通い、子供の頃から色んな映画を観せてもらった映画館が、かってこの地に存在した事が、もはや幻であるかのように思えて来たが、そのまま客のいない店を、誰にも会わずに去った。 セレクトショップの前には、今週中に閉店する旨の通知がショーウィンドウに貼られていたが、思えば、向かいにある3階建ての百貨店も、すでに閉店しており、ひっそりと灯りの消えた建物がそこにあるだけだ。     
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