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「世界的な集団が動くのも、うなずけますね」
おじさんが、何度もうなずきました。
「学校は本日中に記者会見と、保護者会を開く予定とのことですが……ソーシャルネットワーキングサービスでも、炎上しているようです。鎮火までは、しばらくかかるかもしれません。」
お姉さんが、泣きそうな声で言いました。
ママがあわてて、テレビを消しました。
「さっき、パパから電話があったの。パパが好きなアナウンサーが出ている、ニュースを見てほしいって。パパとママの天使が、泣いているわけがきっと、わかるからって……」
ママは泣き出して、ごめんねと謝って、私を抱きしめた。
私も泣いた。たくさんたくさん、今までがまんしていたぶん、洗い流すように、涙が出た。
かみさまがいたこと。
ママがわかってくれたこと。
夏休みをのばしてくれたこと。
かみさまがいたことがうれしくて。
私とママは、思いきり泣いたあと、うんと伸びをして、空を見上げました。
青くてキラキラした、きれいな空が、窓の外に広がっていました。
パパが帰ってきたら、ちゃんとお話しできますように。
かみさま、どうかお願いします。
メールを送って、私はママとおいしいおいしい、朝ごはんを食べました。
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