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私は誕生日がきらいだ。というより、
年を取るのが好きじゃない。
でも、十二歳の誕生日はあと一ケ月後にせまっている。
「はぁ」
なんだか毎日ため息をついている気がする。
「三浦!」
「はい!」
反射的に立ち上がった私をみんながじっと見つめている。
「ここの問題を解くんだぞ」
えっ、えっ、え~。
授業聞いてなかった~。
すると、
私はぺこりと頭を下げて
「すいませんでした!」
と言った。
「ちゃんと話を聞け!もう六年生になるんだぞ」
はぁ。
今日、ため息二回目。
ふ~。
やっと帰る時間になったよ。
外に出るとすごく寒い。
手袋をはめて門を出る。
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