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青木室長が帰った後、二人はしばらく無言でそれぞれが考え込んでいた。
柿崎もその本は読んだ。
『郵政民営化 サタンの手引き』という須郷大典の著書。机からそれを出すと柿崎は目次に目を落した。
・郵政民営化は10年前からの米国の命令だった。『年次改革要望書』をここに公開
・黒字経営を民営化する謎
・先進国で郵便を民営化しているところは無い
・『官から民へ』は『日本から米国へ』の意
・民間企業の大株主は外資系。もはや日本は米国領土
・小泉劇場に踊らされる国民
・報道番組は、ただのマインドコントロール
・本当の刺客は竹中平蔵ハーバード大学客員研究員
・馬鹿な主婦と老人、若者の『B層』を騙せば選挙は勝てる。暴露された内部文書の中身
・本当の目的。それは民営化することで国民の財産である郵貯、簡保の350兆円を米国に売り渡す事だった
・長銀の破綻処理に税金8兆円を注ぎこみ、米国に10億円で売って再建した新生銀行。日本政府は彼らの奴隷か?
・地球の資産全ての元締めは米国ロックフェラー財団
これから自分たちがやろうとしていること。それは本当にこの国のためなのか、国民のためなのか? 既に疑問に感じ始めている二人。だがお互いにその件には触れることが出来なかった。
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