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灰色の雲
あれから、二人は途方もない旅を続けた。
そして、いづぞや寄ったあの廃墟の街を抜けてから色々と変わった。
あの灰色の雲に雨や雪などを降らしてくれた。
そのせいで、魔法の傘で防がなくちゃならなかった。
それでも悪いことばかりではない。
再び降り始めた雨は草木の新しい命を与えてくれた。青年が最も愛していた緑に…
この青年の名はイサエル。ある村で迫害を受けながら暮らしていたが突如現れた赤黒い霧のせいで全て失った。
最初は自分を罵った村人の事を恨んでいたが実際に彼らが迫害した理由は違っていた。
イサエルは産まれた時から特別な痣を胸についていた。
その痣は蒼の民の証である年齢まで来ると神と同等の力を持つ、その代わり死ねないからだになってしまった。
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