地上へ

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そして、その上から大きな封印を施されてしまった。  それから、ヴィージュは稀に封印が綻ぶ事が分かり、先程イサエルにやったような行為で泉に誘い込み、食い物にしていったということだと。  結局、彼女の正体を見破った蒼の人はヴィージュの元に来ることはなかった。  長々と聞いていたイサエルは、自分と同じ蒼の民の人に同族嫌悪を抱いてしまった。 「ごめん、俺の先祖が迷惑をかけた。」と一つの謝罪を言う彼にヴィージュは首を振った。 そして、彼女は小さく息を吐いてから自信の姿を変えた。 あんなに美しかった人肌が白く頬や腕に蛇のような鱗が浮かび上がった。 そして髪は銀色になり、瞳は蛇のような鋭い眼光備えられていた。 「いえ、私が今でもあの方を信じたい心が残っているんです……」 (今でも、思ってるんだろうな……そして、今この世界を統治してる蒼の民……) そう思いながらその人のことを憎しみを込めながら目を閉じた。
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