4人が本棚に入れています
本棚に追加
その瞬間、彼の手から白く光る黄色い玉が出現し、そしてその玉で大きな天井の蓋に向けて放った。
当てられた蓋は大きな皹が入り、縁まで回りきると爆発が起こったかのように砕け散った。
そこから、破片を一つ一つ避けていきいつしかヴィージュの表情は憂いから感激のある笑みに変わっていった。
この時、彼女の心はいつしか味わった恋する乙女のような気持ちを持ち始めた。
(また、貴方に恋をしても良いですか?)と密かにイサエルの背中を見つめながら問いかけた。
そして、二人で深い深い泉から漸く希望の大地に顔を出した。
最初のコメントを投稿しよう!