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「妖怪だろ……ったく、大人しくしてればよいものを…!」
その声を聞いた瞬間、ヴィージュは混乱と怯えが現れ、思わず型どっていた人の姿を解いて、下半身を蛇の尾になってしまった。だが、腕は人のままだった。
「誰だ!そこにいるのは!?」と言いながらヴィージュを背中で庇い、視線でブルラを後ろにいるよう送った。
それに応え、ブルラはすぐさま彼の背に隠れた。
「そんなに身構えなくても良いのに」と呆れて言いながら木陰から一人の男性が現れた。
「貴方は……!」と叫ぶヴィージュにイサエルは愕然としより険しい表情になり彼を睨んだ。
「そうか、お前が…………」
「へぇ、今回はお前が蒼の民……神の候補か随分と若いな」
そう言いながら、彼の前に立った。
「良い面構えだ…」と値踏みするかのように下から上までジトッと見ていた。
「何しにきた!」と警戒心たっぷりに吐き捨てると男性ははぁとため息吐いてからこう言った。
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