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「僕の支配してるなかで異様な気配を感じ取って見に来れば忌まわしい白蛇の妖怪がいるもんだからな。」
その瞬間、灰色の雲の隙間から太陽のような日差しが溢れ男性の姿を顕させた。
その姿は、ヴィージュが言った通りの髪だが、イサエルの顔のパーツはそっくりで、でも服装は灰色の燕尾服に両腕に黒い腕輪を付けていた。
そして、腰には片手剣を携えていた。
その姿を見て、ヴィージュとブルラは肩を震わせた。
「何という高貴さ……これが神のオーラだと言うのですの!」
そう言って関心をしていながらもイサエルは堂々と立っていた。
「お前のような悪神なんて認めない!!」と断言するが、男性は平然と笑っていた。
「何とでも言えば良い…でも、今日は君に会いに来たのではない…」
そう言って、彼はヴィージュを見た。
「さっきは酷いことを言って済まなかったね。あの時僕は君に取り巻く男どもを引き剥がすために態と君の正体をバラシたんだよ。でも、ここで封印しているなんて思わなかった。だから……」と言った後に自分の元に誘おうと右手を差し出してきた。
「こちらにおいで、ヴィージュ…」
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