告白の意味と秘密とは?

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++++ 放課後になり、私は呼び出されていた先生に、頭を下げに行った。 教室で待っていてくれた空実を連れて、空き教室へと二人で入る。 声のトーンを落として、先輩が殴られて泣いていた事と、今日の授業中、見ていた事について話した。 空実は黙って頷きながら聞いてくれる。 最後まで話終えると、空実は困った顔で私に告げる。 「市花、その人、私の親戚なんだ。苗字違うから多分、気が付かなかったんだと思うけど……」 そういって空実は笑う。 私は話すべきでは無かったかなと思いながらも、後悔先立たずの状況だった。 「え、あ、そうなんだ……あははは」 私がなんと伝えるべきか悩んでいると、空実は笑う。 「大丈夫、内緒にしとくからさ。じゃぁ、私からも秘密を言ってもいい?」 「うん、いいよ!」 空実からの提案に私は即座に頷く。 秘密の共有。 それは、空実から聞かされる秘密。 ++++ 私は今日も自販機を見つめる。 そこには空実と先輩がいた。 楽しそうに笑う二人。 空実と先輩は親戚同士だが、結婚出来るくらいには、等親が離れている。 空実の秘密。 ――それは先輩の事が好きと言う事。 私は自分の恋心に蓋をした。 空実に幸せになって欲しくて、私は先輩を嫌いになった。 急に先輩を嫌いになった私に、空実は不思議そうに問う。 だけど私は笑ってこう答えた。 「もういいの。先輩より、ケーキの方が好きになっちゃったから!」 ――空実には秘密なの。 本当はまだ先輩を探して、自販機を見る癖は無くなっていない事。
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