そして世界はきらめく欠片になるとして

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星屑病にかかると、ある日突然指先から、薄黄色く透明な砂になってこぼれていってしまう。 指先から始まれば止まることなく全身に広がり、やがてそこには星屑のようなきらきらした欠片だけが降り積もり残される。 半年前から星屑病は世界中で発症し、砂になってしまった人はもはや数えきれない。 何が原因なのか、どうすれば星屑病になり、どうすれば防ぎ治療できるのか、その何もかもが不明だった。 星屑病を発症していない人達がそれでもなんとか世界を回していたけれど、全て終わりに向かっている、そんな気がしていた。
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