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ランバート率いる同期組とチェルルは、三月初めにラン・カレイユ経由でジェームダルへと行く。目的は失踪した王太子アルブレヒトの捜索、及び救出だ。これができなければ国同士の全面戦争になる。
ラウルはあえてここに志願した。新婚なのだからと言い募るシウスに「お仕事はお仕事です」と言い切った。
罪の償いというわけではない。けれど、国内に留まるよりも役立てる。元々得意の分野だし、慣れない面々のサポートもできる。
「まったく、お前も言い出すと聞かぬ。よいか、必ず無事に帰ってくるのだぞ」
「勿論です。終わったら東の森へ行きましょう」
「あぁ、それも良いな」
微笑み合った二人は皆がいるのも気にせずに、とても自然にキスをした。
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