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首に抱きつき、ラウルは笑う。ギラギラとしたシウスの瞳に見つめられながら、それでも心は満たされていった。
ベッドがギシリと軋み、耐えられない嬌声が暗い室内に響く。声を抑えるとおかしくなりそうだ。身を捩りながら、なんとか息を繋いでいる。
「やっ! シウスだめ、もうだめぇ!」
首筋に幾つもついたキスマーク、乳首は痛いくらい尖って、赤く硬くなっている。腹に、脇に……今は太股の内側に沢山のキスマークをつけられている。
くすぐったかった感覚は今、疼きに変わってしまっている。自然と足が上がり、股を開いて秘部を晒すようになっている。
「そんなに切ないかえ、ラウル」
「あぅぅ、切ない……シウス、欲しいっ」
ずっとお尻の奥の方がジクジク疼く。熱くて切なくてたまらない。触って欲しい、押し込んで、抉って、気持ち良くして欲しい。快楽を知る体はただ一つの熱を求めている。
シウスが指を一本唇に押し当てる。ラウルはその指を招き入れ、たっぷりの唾液を絡めてしゃぶった。
「っ……淫らぞ、ラウル。それに、案外気持ちがいいものじゃ」
「んっ、ふっ……あぅん……シウシュ……」
「ふふっ、可愛いものじゃ。目がとろんとして、唇が濡れて」
「んぅ、気持ちいいです。あっ、お願い、欲しい……」
「欲しがりじゃの。ほれ、息を吐くのだぞ」
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