九月の星空と伊織先生の嘆き

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俺は今、五丁目さんに連れられて伊織先生がお世話になっている出版社の編集部にいる。 俺と五丁目さんの後ろに魂の抜けかけている伊織先生がふらふらと立っている。 「編集長!お願いします!このままでは伊織先生が腑抜けになってしまいます!」 五丁目さんが、本乃千頁編集長に詰め寄っている。 ぼんっきゅっぼんっのダイナマイトボディだが、この人もにょたチョコ男子だ。 伊織先生がにょたチョコ男子専門の写真家になった原因……もとい、きっかけらしい。 「まぁた、伊織先生の悪いクセ出たんですね。少しでも束縛されると魂抜けてるからなぁ。仕方ない。五丁目さんと瑠璃くんで伊織先生を癒してきてあげて。旅費は出すからさ」 本乃千頁編集長、ものすごく話が分かって話が早い。 こんなお姉さんいたら、俺何だって言うこと聞いちゃうかも?
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