九月の星空と伊織先生の嘆き

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俺が何故、五丁目さんに連れられてきたのかは疑問だが、その理由が分からぬまま、あれよあれよと三人での旅行が計画され、福島の山の旅館に星を見に行くことになった。 何故三人なのだろう?と一瞬考えてしまったが本乃千頁編集長、確かに五丁目さんと俺を名指ししてたや。 「瑠璃ーー!お父さんと離れても忘れないでね!」 旅立つ朝、親父が涙を流しながら、そう言って俺を見送るが一泊二日の旅行でよく、そこまで盛り上がれるな。 「瑠璃、ちゃんとお土産買ってきてね」 泣く親父の横で母さんがにこにこと笑いながらそう言う。 この夫婦、息子ながら極端だと思うよ。 伊織先生と長い時間一緒にいるから、俺は起きた瞬間から女体化している。 男の姿で絡んだなら、伊織先生、本当に面倒くさいからな。 伊織先生を慰めるために着なれないワンピースまで着てるしな。
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