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「ここは星空が綺麗に見える穴場なんですよ。伊織先生もきっと気に入るはず」
気遣いの五丁目さん。
「温泉もありますが水着着用するなら伊織先生と一緒に入ってもいいですよ。ねぇ、瑠璃くん?」
「水着着るなら……」
伊織先生がうるうると目を潤ませる。
「やっと、にょたチョコ男子とお風呂入れるーー!」
イタズラされないか、ドキドキはしたが、伊織先生は一緒に温泉に入っても他愛ない話をするばかりだった。
でも、なんで薫蘭風ちゃんと一緒に暮らしはじめて元気がなくなるのかなぁ?
その答えは、夕飯のあと、三人でお目当ての星空を見ているときに判明する。
「うわぁぁ!綺麗だぁ!まるでチャイナドレスを着てる五丁目さんのよう!ワンピースの瑠璃のよう!」
伊織先生は不思議な表現をするが、大人なご注意さんは「それは良かった」と声をかける。
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