九月の星空と伊織先生の嘆き

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「でも……、五丁目さんと瑠璃が慰めてくれるからいいの!瑠璃!薫蘭風に奪われる前に味見させてーー!」 伊織先生が、じわじわと俺ににじりよってくる。 「五丁目さんは既婚者だからアウトだけど、独り身の瑠璃ならオーケーよねーー!」 やっべぇ!やっぱり伊織先生やっべぇ!! 「五丁目さん、助けて!」 と俺が叫んだら伊織先生の体が吹っ飛んだ。 「瑠璃くん!大丈夫だった!?」 目の前に薫蘭風ちゃん。どうやら伊織先生を蹴っ飛ばしたらしい。 「く、薫蘭風ちゃん……、どうしてここに?」 「五丁目さんが、今日の予定を前もって教えてくれてたんだけど、私に教えるなって言ってたって言うから瑠璃くんの親父さんに車で連れてきてもらったの。はぁ、良かった~。瑠璃くんの貞操奪われなくて……」
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