第一話

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早朝5時。 霧の深い麻布十番の街を見下ろす。マンションの屋上にはひしひしと冷たい空気があり、鳥肌が立つ。 康介はパソコンを机に置いて、椅子に腰かけた。 M-73型を自動操縦したことはない。実験として麻布十番を選んだが、小さな街を吹き飛ばすのに緊張はない。 早朝出勤のサラリーマンや学生もみえる。 「さて………始めるか」
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