61人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
……ホントに?嘘みたい。
きっと、
この学校で誰も知らない深空くんの秘密の一部を
共有してしまったようで、ドキドキする……
「……い、いいの?私がもらって……」
「いいよ。
……似合いそうだから、あんたも」
深空くんの前髪の奥の瞳が、
真っ直ぐに私を見て。
深空くんはまた小さく笑って、
椅子を引いて腰かけると、
先程みたいに机に伏してしまった。
「あ…」
そのタイミングで、
クラスメイト数人が話しながら教室に入ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!