871人が本棚に入れています
本棚に追加
/352ページ
…ハァ…ハァ…
汚れた手のひらに罪悪感が残っている。
自慰をするなんて、何年振りだろうか?
まさか…こんな…さっき知ったばかりの青年を相手に…。
「あり得ない」
そう呟きながら、心は疼いていた。
彼が欲しいと…。
たとえ、興味本位の気紛れでもいい。
ノンケの彼が、僕に飽きて興味を失うまで、その間だけでも、恋人気分を味わってみたい。
またあの店に行ったら…声を掛けてくれるだろうか?
もし、そうならば…。
汚れた手のひらを見つめ、淡く甘い感情に揺れていた。
最初のコメントを投稿しよう!