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何もする気がおきないまま週末を過ごし、また日常が始まる。
幸いなことに、仕事は納期が迫っているせいで、忙しかった。
余計な事を考える時間がない方が、今の僕にはちょうど良かった。
けれど、夜になればどうしたって考えてしまう。
ひとり部屋で過ごし、味気ない夕食をとりながら、恋人がいれば…と。
思い浮かべているのは彼の姿で、いつだって僕を甘やかす。
僕もそれを自然に受け入れている。
これは、僕の願望なのか?
いい歳をして、年下に甘えたいなんて…と、苦笑いを浮かべた。
妄想の中で僕は、何度も彼に抱かれ、若くもない身体がこんなにも貪欲に、愛されることを求めていたのだと知った。
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