オオカミの秘密

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びっくりした。 本当に驚いた。 本当に菅原先生はオオカミだったんだ。 でもゆりちゃんって人は去年の春から、 菅原先生は遊びの相手と付き合っていないって、そう言った。 きっと、奈々さんのためだな。 こんな気持ちで、非常階段には向かえない。 本当はお弁当を一緒に食べようと思って、 菅原先生と待ち合わせたしてたけど。 今日は無理だ。 私はどこに行ったらいいのかわからなくなって、 裏庭に出た。 ベンチに座り込む。 ぼんやりと座って、 どれくらい経ったかわからなくなった時、 私の隣に座る人がいた。 「天野さん。」とハンカチを渡してくれる。 顔を上げると、奈々さんだ。 私は泣いていたんだ。と気づく。奈々さんは 「私はこれからお昼休みなんだけど、一緒に食べよう。」と笑って、 私の手を引いてくれる。 私は素直に立ち上がり、 涙を拭きながら、奈々さんに肩を抱かれ、一緒に歩いた。
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