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「来週から警察との合同捜査が始まるが、初回の会議ではこの通り説明していく。水落、おまえに捜査全般の説明を頼みたいと思う」
打ち合わせのため会議室に呼ばれたのは、警察の捜査会議にて解説担当者として割りふられたメンバーだ。
予想通り、国税のほうを吉葉に多くふったので、こっちはおまえがやれと言わんばかりに大役が任される。
演説得意じゃないんだけど。いつも終わった後に失言を怒られるから面倒くさい。
失言じゃなくて事実だし、間違ったことを言った憶えもない。それを言うと、『事実かどうかじゃなく喧嘩をふっかけるような喋りをやめろ』と言われる。
じゃあもうそっちで説明担当者選べばよくない? こっちに無理やりさせるから波風立つんでしょ。
「はーい」
「間延びした返事をするな。警察はそういうだるそうな態度を最も嫌うぞ」
「軍隊ですからね」
「そうだ。そしておまえが警察嫌いだということは知っているが、それを全面に出すなよ。小馬鹿にした発言をして怒らせないように。褒めておけばいいんだ。上から目線で特捜より警察が劣るかのようなことを言うなよ」
「え、実際劣りますよね?」
つぶやくと、水落! と早速児玉に怒られる。何なの。みんな思ってることじゃん。代弁してるだけじゃん。
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