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今日は圭くんちとうちとで食事会。
うちの旦那さんの仕事の関係でたまたま圭くんちと近くになったのをきっかけに時々、こうして両家のどちらかで食事会をしている。
「ええっ、そうなの?うん、解った。仕方ないよね。大丈夫だよ。じゃ気をつけて帰ってきてね。」
旦那さんからの電話を切って時計を見ると、夕方の6時を少し回った所だった。
鍋の支度を急ぐ。
今日はうちで鍋を食べる事になっている。圭くんと奥さんがもうすぐうちにくる予定だ。
外へご飯を食べに行くこともあるけどお互いの家を行き来して、一緒にご飯食べたり、お酒を飲んだり…まったりすることの方が多かったりする。
だけど、今日はうちの旦那さんはパスになっちゃった。出張先でトラブルがあって帰るのが明日になったんだ。
残念だけど仕方ないか。
その時、インターホンが鳴って我に返る。
わっ!!来ちゃった。
まだ全部、用意出来てないし、どうしよ。
待たせると悪いからと思って先に玄関のドアを開けると何故か圭くんしかいなかった。
「おう!」
「お、おう…ねえ、圭くん一人?」
「ああ、うちのやつさ、実家のお母さんがぎっくり腰になって、動けないからってさっき、実家に帰った。残念がってたぞ。っで俺はいつ中へ入れて貰えるの?」
「あ、ああ…そうだよね。…入って。」
圭くんは私にお土産って白ワインを渡すと
「お邪魔しまーす!」
って慣れた様子で奥のリビングへと向かった。
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