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圭くんは私立の男子校で高校もそのまま同じ所に行くから受験勉強はそんなに大したことないって言ってた。
「だけど日頃の授業がムズくてかったりぃんだよなぁ。」
とかって話す圭くんを私は何だか知らない人と話している気分で見ていた。
だって、前に会った時は
「ママがさ…」
とかって言ってたのに…
「ババアが勉強しろっつってうるせーんだよ。」
とかって言うんだもん。
そんな他愛もない話をしてたら圭くんが急に思い出したみたいに
「そだ、マヤ、ちゅうちゅうごっこしねぇ?」
って言うからベッドに座ってたんだけど驚いてずり落ちた。
「いててててて…」
お尻をドスンと打って痛がってると圭くんは軽々、片手で私の腕を掴んでまたベッドに私を座らせた。
そして、
「ほら、寝転がれよ。」
と言いながらつんと軽く私を押し倒す。
ちょちょちょちょ、
待って?
私達、幼馴染みでしょ?
こんなことするのおかしいじゃん?
「えっ、本当に?なんで?」
「なんでって…ずっとしてたじゃん。俺が引っ越すまで…」
と言うと圭くんはゆっくり唇を合わせてくる。
けれどそれは昔のとは違ってーーー
私の唇を啄むようなキス。
何度も触れては離れてまた触れると唇を甘噛みされて…
ちょちょちょちょ、違う違う。
昔と全っ然違うじゃん!
昔はジーっとしたままだったでしょ?
ジーッと、ジーッとだったじゃん。
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