SIDE圭くん

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SIDE圭くん

今でも覚えてる。 まやと俺がはじめてちゅうちゅうごっこをした日の事を。 俺はきっと見たんだと思う。 親がその…まぁ、あれだ。 子供の俺には強烈な印象を与えたんだと思う。 単純に興味。 それをまやで試してみたかった。 だってまやは産まれた時から…いや、産まれる前からずっと一緒にいたのだから。 見よう見まねでまやを寝転がせその上に乗っかって口と口を合わせるだけ。 とは言え今、振り返っても幼稚園児にはかなりハードな内容だ。 ジーッと。 ジーッと。 俺はなんとも言えない思いでその体制でいた。 体のどこかがムズムズするような… その日から俺はまやと何度もちゅうちゅうごっこを繰り返した。
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