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友田と私は似ていました。
趣味や癖だけではなく、雰囲気までもが似通っていたのです。社内でも、度々、間違えられるほどでした。
「ふぅ…」
道中、友田がため息をつきました。少し疲れがたまっているようです。
「ははは。ちょっと飲み過ぎたかぁ。少し休憩して行くか」
私は公園のベンチにちらりと目をやりました。
「あぁ。そうしよう」
友田も頷きました。
夜の遅い時間なので、公園には誰もいません。
誰もいない公園で、電灯が煌々と輝いているのが、妙に幻想的でした。
私達はベンチに腰かけました。
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