苦手なモノ。

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まるで、 トオルから流れる水が トオルの色を奪っていくようだった。 「トオル…」 本当に、雫の女の子。 「確かに、僕は人だから、 住む所も違うし手も冷たくないよ」 でもね、どんなに姿や性格が違っても…… たとえ思いが違ってもね… 「心があるのはみんな一緒。 誰だって、寂しい思いは知っている」 きっと分かるよ。 地上の遠くまで 見渡せる雫なら。 生き物たちの心を 聞き取ることのできるキミなら。  
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