雨上がりの迷子

｢ごめんね… 迷子って言ったのはウソなんだ。ただ、一人ぼっちのカオルを助けたかった。私と同じだから… あと、もう少しだけ勇気を出してごらん。大丈夫。カオルは外に出れるから｣そう言って、トオルは立ち上がった。｢トオル…？｣そして、雫の女の子は―― 　

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