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昔々、オロチと呼ばれる存在が在りました。オロチと聞くと蛇を思い浮かべるかもしれません。
しかしながらそれは、触手の絡まりまたはひもの絡まりの様にも伺えます。
ある日のこと、異世界から勇敢な猛者がやって来ました。
猛者「何もないな……」
実際はオロチがあったのですが、敢えてそれを無視したように呟きます。
猛者「しかしあれはなんだ」
異世界の猛者と云えど、異質で巨大なそれについに耐えかねたように存在を受け入れざるを得ないようでした。
猛者「焼き払うか」コプコプ
猛者は腰からさげた瓶に入った液体を散布します。
すると異質のそれは触手のように動き始めました。
猛者「気味が悪い。ここに来ることはもう無いであろう。」
猛者は寒気を覚え、帰ってしまいました。
今まで動けなかったオロチは、猛者にある意味感謝しました。
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