序章 九十九島

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それは 私のスマホにある知人からメールが届いたことから始まりました 知人とは 学生時代の友人  中村 勲(なかむら いさむ)からいきなり 明日の夜 相談したいことがあるから と 簡潔に書かれて送られて来たメールに 気安く 了解と返信してしまったのが 運の付きならぬ 憑きだったのかもしれません 中村は 新橋近くの会社に勤めている一般のサラリーマンですが 彼とは 虹の都大学のサークル(WMC世界不思議部)で 一緒に  まあ 活動していて 現在の私の職業が どういうところか 一応知ってる訳でして  まあ ろくな相談ではないだろうと思ってはいたのだが まさかねえ っていうものでしたねえ 大学在学中に ある事件に巻き込まれた 私は そこから この世界へと自動的に? まあ 就職となった訳で その辺の事情を こいつ 中村は 知ってるってこと だから まあ 全ては話してないが 私の職業が まだ サークルの延長線上にあるってことは 彼は理解してるんだな ああ まだるっこしぃ 要するに それで 不可思議案件を持ち込んで来たってこと 現在は 現象課も 忙しくもなく 至って平和のため 翌日は 定時であがっては 新橋方面へと向かうも 中村から 連絡あり 銀座のレオンと言うビアホールにて待ち合わせとなり 桜田門から 銀座へと向かっては 久々の銀ブラしながら レオンへと到着するや やつもやって来て 学生の頃より 腹回りが二倍になったんじゃないかっつう腹をユサユサ揺らして 汗をふきふき 暫し ご対面となったんです まあ 中村のことは 直接 事件には関係無いから 彼から 聞いた相談事をここに 書き記していきましょう まずは ある人が行方不明になってると言う件があり そして その場所が 小笠原諸島の孤島 九十九島だと言う点 そして その島で消えた青年がその島の有力者の息子。 その息子が 我が母校 虹の都大学の後輩にして サークル(WMC世界不思議部)のサークル員 である点 で その友人である 彼 月神 慎一(つきがみ しんいち)の直の先輩である 我々の後輩から 中村へと そして 私 湊川へと依頼があったという点 で 我々は そこで どうすべきか? 議論をした結果 とりあえず 現象課で調査できないか 確認してほしいとなった次第です
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