序章 九十九島

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序章 九十九島

東京の桜田門の近くにある おんぼろビルのワンフロアー に 警視庁現象課はあります 私 その現象課にて 不可思議な怪事件を記録する書記を担当している 湊川 豊(みなとがわ ゆたか)と申します 眼鏡かけた大学生のひょろひょろが そんなところで働いている?って仰りますか まあ 話せば長くなりますが 私が大学時代にある事件に巻き込まれて その後 ここで働くことになってしまった訳でして。。。。。 そんな話はいいから 先に進めろって ハイハイ では まずは 警視庁現象課なる組織について 少し説明しておきます この部署は ええと 世間一般でおこる普通の事件を扱うのではなく 所謂 もののけ あやかし 未知のもの 次元の違うような 不可思議な怪事件専門の部署でして えっ そんな部署 聞いたこともないって それはそうですよ だってねえ こんなに頻繁に不可思議な怪事件が起きていると 世間一般に知られては パニック起こしてしまいますよ まあ そんな怪事件を扱うから 元陰陽師やら 裏広野山の修業僧だったもの はたまた 生まれながらの異能力を持ったものなどが 捜査員として所属してます ははは はい そこの貴方 正解です  そんな部署ってどいつもこいつも一癖も二癖もある面子ばかりだろうって まさにその通り 我の強い連中が集ってますよ えっ 私ですか? まさか そんな異能力なんぞ持ってませんよ まあ 強いて言えば 学生時代から 幾度も 経験したからか? 魔に抵抗力があるくらいですかね なんにも持ってないから 書記 記録係やってるんですから ああ そうそう そろそろ 今回はどんな事件が起きたのか 記述していきますかね
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