23人が本棚に入れています
本棚に追加
三日後、第7学区、とある病院・・・
「うむ。ハザードレベル:4.2・・・前と同じ数値で安定しているね・・・薬はちゃんと飲んでいるんだね?」
「あぁ・・・」
三日後、とある病院にて、検査結果が記されたカルテを見ながらそう尋ねるカエル顔の医者、通称『冥土還し(ヘブンキャンセラー)』に対し、狩矢はそう答える。
「しかし、流石は『冥土還し』と呼ばれるだけあるな。俺の身体を調べて、ハザードレベルの上昇を抑える薬を作り出すことに成功するとはな。」
「どうにもならないことをどうにかするのが僕の信条だからね。」
「ふぅーん・・・ところで、そっちでも何か掴んだか?」
「何かというとネビュラガスに手を出した者がいないかについてかい?」
「あぁ、あれは気安く手を出していいもんじゃない。そのネビュラガスが悪用でもされた時に素早く対処するためにも俺は暗部(あそこ)にいる訳だしな。」
「ふむ・・・僕の方にもそういった人間が現れたという話は聞いてないんだね。」
「そうか・・・じゃあ、俺は行くよ。」
「あぁ・・・来週、また検査を受けに来るんだよ。」
そうして狩矢は病院を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!