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(アジトに帰る前にあいつ(フレンダ)に好物のサバ缶でも買ってってやるか。)
病院から出た後、狩矢はそう思いながらデパートに立ち寄ろうとする。
「!?」
が、その瞬間、デパートからたくさんの人だかりが血相を変えて逃げるように飛び出してくる。
「逃げろぉーっ!!」
「能力者の喧嘩に巻き込まれるぞぉーっ!!」
(能力者の喧嘩?)
そう言いながら逃げ惑う人々の言葉に狩矢がそう思うなか、
ドカァァァンッ!!
『!?』
八階辺りから激しい爆発音が聞こえてくる。
(発火能力者(パイロキネシスト)か?)
「そうなんです!友達が私を護ろうと能力者と戦ってて痛っ!?」
「っと、すまない。」
爆発音について、そう考察するなか、狩矢は警備員(アンチスキル)に通報しながら駆けてきた花のヘアピンを着けた黒髪の少女とぶつかる。
「こっちこそ、ごめんなさい。」
ドッカァァァンッ!!
そんななか、今度は八階辺りの外側で大爆発が起こる。
(!?あれは・・・)
次の瞬間、狩矢は爆発の中から降ってくるあるものを見つけた。
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