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デパート内、八階・・・
「ふぅー・・・ギリギリ勝利な訳よ・・・」
最近、『FUKIDASHI』で交流を始めた黒髪の少女、佐天涙子を『スクール』の下部組織から救出し、追跡してきた『スクール』のスナイパー、弓箭猟虎と満身創痍になりながらも死闘を繰り広げ、一瞬の隙を突いて小型爆弾を口の中に押し込み、割れた窓ガラスから蹴り落として、だめ押しのぬいぐるみ爆弾を投げつけて勝利をもぎ取ったフレンダはそう言う。
「結局・・・こういう無料(タダ)働きは・・・性に合わない・・・訳だけど・・・」フラッ
血を流し過ぎたのか、フレンダはそう言いながら前のめりに倒れそうになる。
ガシッ!!
「たくっ、何やってんだか・・・」
「?・・・村城・・・?」
が、デパート内で戦闘をしている片方はフレンダだと気付き、密かに素早く駆けつけた狩矢がそう言いながら受け止める。
「なんで・・・あんたが・・・ここに?」
「用を済ませて帰る途中、偶々、近くを通りかかったんだよ。最初は発火能力者が喧嘩を始めたのかと思ったがこいつを見て、おまえが喧嘩じゃなくて仕事とは関係ない戦闘をしていることに気付いた。」スッ
狩矢はそう言いながら、先程の外での爆発の中から降ってきたぬいぐるみの頭を取り出した。
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