23人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁ、ぶちギレて当然だろうが、おまえの顔は『学園都市』の再生医療で修復できる。だいいち追跡しようにも自慢の鼻がないんじゃ意味ねぇだろ?」
どうやら猟虎はフレンダに口の中に押し込まれた小型爆弾によって顔に大きな損傷を受けたようだ。
『インディアンポーカーと一緒に奪っておいた佐天の携帯から辿れば、居場所は割れます!それにフレンダに対して、怒りの感情はありませんよ?彼女はあの極限状態のなか、わたくしと死合った。全力でわたくしと付き合ってくれた・・・これってもう友情ですよね!?』
昨日の戦闘を思い起こしながら、猟虎は若干歪んだ表情でそう言う。
「・・・そいつも同じ匂いがしたんだろ?なら、焦らなくてもすぐに遭えるさ・・・」
『そんな悠長なことなど言ってられません!!彼女だってきっとわたくしを待って』
「おい。」
『!?』
「後何秒、テメェに割けば良いんだ?」
『ぐっ・・・』
「うっぷ!?」
ダッ!!
垣根の殺気に当てられたのか、吐き気を催した誉望はすぐさま奥へと逃げるように駆け出す。
「・・・まだトラウマ治ってなかったんだ。」
「今は『ピンセット』が最優先だ。私怨は後にしろ。」
『ッ・・・』
「っと言いてぇところだが・・・」
『?』
「ん?」
「そんなに命散らせてぇんなら・・・どうだ?死ぬ覚悟で『新しい力』を身につけてからリベンジするってのは・・・」
垣根はそう言いながら懐からガンメタルのフルボトル・・・ガトリングフルボトルを取り出した。
最初のコメントを投稿しよう!