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(・・・やっぱり私・・・こいつのこと・・・)
「・・・私には『フレメア』っていう妹がいる訳なんだけど・・・あんたはどうな訳?村城・・・」
「あ?なんだよ?藪から棒に・・・」
「別に。ただ、気になっただけな訳よ。で、どうな訳?」
本当に何気ない気持ちでフレンダはそう尋ねる。
「・・・昔はいたが、住んでいた村ごと事故で亡くした・・・」
「え・・・」
「・・・」
が、返ってきた狩矢の言葉に思わず目を見開く。
その時の狩矢の後ろ姿は何処か哀しそうで、寂しそうで、フレンダには儚く見えた。
「・・・そう・・・なんだ・・・」
「・・・」
「・・・」ギュッ!!
そんな狩矢の背中をフレンダは最初の時よりも強く抱きしめる。
「!?なに抱きつく力強めてんだよ?」
「別に・・・ただ、あんたの寂しそうな背中を見たくなかっただけな訳よ・・・」
「はぁ?」
「・・・村城・・・私はあんたの『妹』にはなれないけど、あんたの背中くらいは護って・・・支えてあげるから・・・」
(それがあんたの『パートナー』である私の役目な訳だから・・・)
「結局・・・感謝しときなさいってな訳よ・・・」
「・・・面倒くせぇ・・・」
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