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東京都内某所のオヒィスビルで田中修也(たなかしゅうや)は働いていた。祖母、妻、娘1人と4人暮らし、彼は多忙な生活を送っていた。
「田中、おい知ってるか?」
「何が?」
同僚の長島康弘(ながしまやすひろ)がにやにやしながら田中に訪ねた。田中は不思議そうに長島に問いかける。長島が知らないのかと驚き、話を続ける。
「今日は新人さんが入って来るんだよ、しかも美人さんだぜ、しかもアメリカの大手企業会社で働いてたんだとか。」
「・・・それが何。」
「なんだお前、興味ないのか?」
「全然。」
「・・・お前、本当に嫁さん一筋だな~。」
「良いだろ別に。」
「まあ、田中らしいな・・・。」
【ピンポンパンポーン】
『皆さん、おはようございます。本日より新入社員歓迎会を始めます、至急、社員の方全員、大広間にてお集まり下さい。』
突如、事務員の女性アナウンスの声が、オフィスビル中に響き渡り、長島が田中に言う。
「お、これからだな。ほら、行くぞ。」
「ああ。」
田中と長島は、大広間に急いで向かった。
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