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「騎士団長らしく鍛えられて引き締まった身体に兼ね備えられた女性らしい緩やかな曲線と柔らかさ、それに加えて特上の美貌、そんな素敵な貴方にこの姿はとても似合うと思うわ、少なくともあたしはこの姿の貴女を見てみたいわ」
アイリスはそう言いながら扇情的な下着に美しく淫靡に飾られた肢体を示し、ミリアリアは真っ赤な顔で暫く口をパクパクさせた後に消え入りそうな声を返す。
「……か、からかわないでくれ……き、騎士団で訓練に明け暮れていた武骨者の私に、そ、そんな格好似合う訳無いだろ……そ、そんな事言ってくれるのは、あ、貴女くらいだ」
ミリアリアは消え入りそうな声でそう告げると一度口を閉ざし、それから暫く躊躇った後に恥ずかしそう目を瞑って先程よりも更に小さい蚊の鳴く様な声で言葉を続ける。
「……だ、だか……ら……そ、そんな事を……い、言ってくれる貴女に……あ、あ、貴女になら……い、い、今の……貴女の様な姿に……なった……わ、私を……み、み、見せてあげたい……だ、だ、だ、だが……や、やはり、そ、その格好は……は、は、恥ずかし……過ぎる……だ、だ、だから……ふ、踏ん切りがつくまで……その……ま、待って……欲し……い……か、必ず……み、見せて……あげ……る……か……ら」
ミリアリアは固く目を瞑り蚊の鳴く様な声で恥ずかしそうに告げ、その様子を目にしたアイリスは頬と耳を鮮やか朱に染めた後にミリアリアの耳元に穏やかな口調で囁きかけた。
「……ありがとう、楽しみに待たせて貰うわね」
アイリスの囁きを受けたミリアリアは目を瞑ったままコクンッと頷き、それを確認したアイリスは笹穂耳まで真っ赤になったアイリスを愛しげに見詰めながらゆっくりと身体を離した。
アイリスが離れた気配を感じたミリアリアは恐る恐ると言った様子で目を開けてアイリスが離れているのを確認した後に小さく安堵の息をはき、その様子を目にしたアイリスは悪戯っぽく微笑(わら)いながら安堵しているミリアリアに向けて話しかけた。
「もう一つ言い忘れいた事があったわ、貴女はあたしの許可を得なくてもこの部屋に入れる様になっているから、あたしに夜這いをかけたくなったら何時でも夜這いに来て構わないわよ」
「……っな!?……よよよ、よばっ!?よばっ!?夜這いっ!?」
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