第1章 はじまりの朝

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******* 豪華な朝食を食べ終えた僕は着替えを始めた。 入学前にアカデミーで使う教科書や制服をこれから買いに行かなくてはならないからだ。 アカデミー関連の商品は購入できる場所が決まっていてその地区は10歳にならないと入れない決まりになっている。 でも僕はもうそこに入れる年になったからね! なんの気兼ねもなく自分でショッピングできる年になったのさ! そんな風に上機嫌で鼻歌なんて歌っていると部屋の窓をコツ、コツと叩く音が聞こえた。 「?」 僕は窓の方に向かい窓の外を見る。 どうやらいつも郵便を届けてくれるデロスペルマ郵便局の鷹が郵便を届けてくれたようだ。 僕は窓を開け足に付けている手紙を受け取り、 「ありがとう」 そう挨拶をして鷹をまた空に放す。 手紙はとても高級感のある紙が使われていて赤い蝋で丁寧に封がしてある。 裏面の差出人を見るとそこにはなんと『コンクパールダンジョンアカデミー 校長』と書かれていた。 僕はすぐさまその手紙を開けた。
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