雨の中で

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仕事が終わり玄関の鍵を開ける。するとなにか奥から焦げ臭い匂いがした。 急いで見てみると 「何をしている!」 ビクッと肩を震わせこちらを見る薫 「あ、おかえり、ごめんなにかご飯でも作ろうかと思ってやってたんだけど、、、」 勢いよく薫に近づきながら腕をとり 「そんなのしなくていい!そもそもご飯は作ってあったでしょ?勝手に動かないで!」 「ごめん、、、、」 と、薫は俯いてしまった そんな薫を真琴は優しく抱き込み 「君に怪我でもしたらどうするんだ、君は大事なものなんだから気をつけて」 「うん、、、でも何もかもしてもらってばっかりじゃ申し訳ないよ」 「薫!」 真琴は嬉しくなり抱き込む力を強めた。 「俺は大丈夫だから、ありがとうね」 翌朝、食卓の準備をする真琴のところに行き再度料理の申し出をしたが、 「考えておく」 と言い残したきりだった。
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