2人が本棚に入れています
本棚に追加
「はい、分かっています。
アルミスさんの知りたい事は。」
「そうか、それなら教えてくれ。
俺は彼の助けがなければ、死んでいたんだろ?」
「はい、その通りです。
そして、レミルさんもリュートが運命を改変していなければーー。」
シオンは言葉を最後まで続けずに、口を閉じた。
だが、アルミスはシオンが言わんとした事に理解し「やはり、そうだったか....ありがとう。」と満足げに頷く。
そして、アルミスは続け様にシオンへと問い掛ける。
「後、一つ教えてくれ。
君が今為そうとしている事は、彼を為かーー?」
薄暗い空を見詰めながら、何時になく真剣な表情で問い掛けるアルミス。
そんな問い掛けにシオンは、迷いなき瞳をアルミスへと向けながら、無言のまま頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!