会話記録 《喋る猫》

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喋る猫との会話記録です 喋る猫は t と表記します。 t 「暇だ~」 s「そうですか」 t 「そいや、君と初めて会ったのっていつだっけ?」 s「四年前ですね」 t 「そっか。もう四年か~時が過ぎるのは早いね で、君はまた本を読んでるのかい」 s「趣味でして」 t 「この間はお菓子で今日は魔法学かい。僕にはさっぱり分からんね」 s「私も貴方が何故喋るのか未だに分かりません」 t 「別に…喋りたくて喋ってる訳じゃ無いんだ。何か喋れるんだよ」 s「親も喋る事が可能で?」 t 「ああ。一族はみーんな喋る事が出来たよ。死んじまったけどな」 s「奇遇ですね。私の一族もですよ」 t 「殺されたんかい。全く……」 s「全くでございます。 ところで樹木学の本をご存知ありませんか? 数日前から見当たら無いんですが……」 t 「地下室にあるよ。アイツが読んでんじゃね?」 s「そうですか。では私はこれで」 t 「………」 t 「見た目以外は良い奴なんだよな……」 会話終了 猫はリビングのテーブルで丸まって寝てました。 樹木学の本は隠しておいたのですが、見つけられてしまいました
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