黄昏時

「明日からまた学校だな。どうよ廣瀬、
宿題出来てる？」

「なに、明日で夏休み終わりだよ。当然でしょ。」

「そうだよな。俺まだ2教科ほど残ってるよ。」
あなたはうーと低くうなりながら天を仰いだ。

「高橋くんは遊び過ぎでしょ。いったい何してたのよ。」

「廣瀬、よくぞ聞いてくれた。俺はついにやったぞ。」

「ついに？」

「おお、フリーダイビング記録更新だ。3分だぞ3分。」

って嬉しそうにあなたは、
自分の勇姿を教えてくれた。

そして、
「廣瀬、海はいいよ。
青くてどこまでも広くてよ、今日なんか……」
って海のことを話してくれる。