恋の教科書

大嫌いなはずだった

友達からは

諦めなよ と笑われた

｢何か諦めは悪いほうだ｣

｢今夜｣

『今夜？』

｢会える？｣

『いいよ』

｢聞いて｣

『なぁに？』

｢話｣

『聞くよ』

｢好きな人はいますか？｣

遮って君が言う

僕の気持ち見透かして

『私好きな人がいるの。ずっと好きなの』

気まずい顔してる君が逃げる

何でかな‥胸がﾁｸﾁｸ‥

君を追いかけて叫んでいた

｢ずっと変わらないよ、誰かを好きでいても。
やっぱり好きなんだ、大好きだ、これからも｣

あなたの真っすぐが大嫌いなはずだった

『私のﾋｰﾛｰなんだ』

目が合って気づいた

胸がｷｭﾝと鳴いた

意識‥しちゃった‥